ガスホルダ設計・製作・施工

gas holder

宇部興機のガスホルダ事業体制

高水準ガスホルダの設計・施工・据付・保全までを行う責任施工。

当社はバイオガス・消化ガス等のメタンガスや、水素・酸素・窒素・炭酸ガス等を貯蔵する乾式ガスホルダ、有水式ガスホルダを設計から製作・据付工事までを行います。
近年、家庭生ゴミをメタン発酵させて生成するバイオガスや、家畜排泄物から回収する消化ガス等のメタンガスを、新しいエネルギーとして利用する計画が各地で検討されています。そのような発酵設備に欠かせないのが、回収されるメタンガスを貯蔵するガスホルダです。しかし、ガスを貯蔵するだけのホルダーでは意味がありません。ガスを安定的に燃焼させるには、常に一定の圧力が必要です。当社の乾式ガスホルダは、常に新しいガスを受け入れながら一方で、一定の圧力のガスを安定的に燃焼設備へ供給する事ができます。

このような環境設備の需要拡大を受け、当社はガスホルダ事業体制を強化しました。バイオガス発酵設備や、家畜排泄物から消化ガスを回収する設備等の計画がありましたら、是非とも宇部興機のガスホルダを検討してください。技術者がお伺いしご相談にお答えすると共に、小型のもの、大型のもの何でもご要望に応じて設計いたします。

有水式ガスホルダと乾式ガスホルダの特徴と比較

有水式ガスホルダの歴史は古く、明治後期より建設されています。その後、球形ガスタンクが生まれ、昭和30年代にイギリスから技術導入されたのが乾式ガスホルダです。 有水式と球形は都市ガスがメインですが、現在は液化天然ガスの貯蔵が多くなったため、球形による高圧貯蔵か、低温でガスを液化して貯蔵する金属二重殻等のガスタンクに変わりつつあります。乾式は、屎尿処理場・汚水処理場・メタンガスの貯蔵に多く使用されています。

  • 有水式ガスホルダ
  • 乾式ガスホルダ

比較

有水式ガスホルダ

乾式ガスホルダ

ガスの組成

ガスの組成を選ばないが、水に溶けるガスには不向き

芳香族(ベンゼン等)の多く含まれたガスには不向き

容量

大型100,000㎥でも建設可能

10,000㎥までが建設の限界

コスト

大きな負荷がかかるため基礎に費用がかかる

タンク自体が軽く基礎の費用を抑えられる

ガスの性能

ガス体は100%水分飽和になりバーナー等が短命になる可能性がある

ガスはドライとなる

水漏れ

雨が降ると封水があふれガスを含んだ水が外に出る可能性がある

水が外部に漏れる事はない

保全

メンテナンスフリー

メンテナンスフリー

ガス抜き

ガスを抜きすぎるとバキュームとなり屋根がつぶれる

ガスを抜きすぎるとシールゴムがストッパーとなりバキューム防止となる

耐錆性

乾湿を繰り返すため錆を生じやすく外面は汚れる

外面は錆びにくく美しく保てる

点検

ガス体側の点検は手間がかかり水抜きの必要がある

点検はガス体側からも簡単にできる

貯蔵ガス例

消化ガス(メタンガス)・合成ガス・水素・エチレンガス…etc.

動作要領図

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バイオガス発電プラント

行政と民間企業の協働によるバイオガス発電モデルプラントを受注設計・製作・据付まで行いました

山口県宇部市の株式会社アースクリエイティブ様から、「平成28年度宇部市バイオガス発電モデルプラント整備事業」として発注をいただきました。
バイオガスとは、生ごみを発酵槽でメタン発酵させてメタンガスを発生する仕組みで、メタンガスを利用して発電します。また、ガス発電だけでなく、発酵により液肥という液状肥料もできるシステムです。
装置には発酵槽・ガスホルダのほか、制御に使う電源をまかなう太陽光パネル発電システム、発酵槽の過熱に使用する太陽熱温水器など環境に優しい構造が採用されており、これらをワンストップで製作できる弊社の技術力をご評価いただいた結果の受注となりました。

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